葉山通信《ロンドン滞在記》
2015年9月・記

 LONDONの夏はとにかく寒い!
 郊外の友人宅で「SWAN ドイツ編」第5回の原稿を描いている私の服装はヒートテックの下着にフリースの上下、足にはレッグウォーマーと分厚いくつ下! 日中は18度〜19度なのに(私の体感温度は13度)夜は7〜8度と10度以上の気温差だもの。とにかく寒くて、友人が買ってくれた湯たんぽを抱えてベッドに入ることもしばしば。ちなみに彼女の服装はTシャツに長そでシャツを重ねた程度。夜など友人は夏の薄い掛け布団、わたしは冬の羽根布団にさらに上から毛布を2枚かけて足元には湯たんぽというありさま。寒さに強い友人はこの話をオフィスで、やはり寒さに強い半そでTシャツの同僚たちに暴露、大いに受けたらしい。
 先日などは朝、目を覚ますと左手の指が妙にシビれているし、話すとろれつが回らない。呼吸もおかしい。これはもしかしたら、夕べのうちに軽い脳梗塞でも起こしたかもしれないと朝食中に友人に話したら、彼女は仰天して、「もしもの時は991番で救急車を呼ぶのよ!」と叫んで、心配そうに仕事に出かけて行った。今夜、家に戻ったら私が床の上に倒れているのではと仕事も手につかず、同僚にまたその話をしたら、「でも、朝食は一緒に食べたんでしょう!? 脳梗塞を起こした人が元気に朝食なんか絶対に食べられないよー!」と、そこでまた大爆笑。大いに受けて帰ってきた。
 私は以来友人から「で? 今朝の脳梗塞の具合はどう?」と毎日聞かれて困っています(笑)。

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