葉山通信
2012年12月・記

 新国立劇場公演の「シルヴィア」を観てきました。
 デヴィッド・ビントレーさんの振付作品は「カルミナ・ブラーナ」「アラジン」他、何作品か観させていただいたのですが、個人的に好きな事もあって、物語バレエがやっぱり面白い!
 あらすじを読んでいないと少々分かりにくい部分もあるけど、なかなか見応え充分です。
 観せていただいたのは11月2日公演。伯爵夫人/ダイアナ役の本島美和さんはさすが新国立のプリンシパル、伯爵夫人の気品と美しさ! さらにダイアナのゆるぎない存在感を兼ねそなえて、ますます目の離せないダンサーさんになってきました。
 伯爵とオライオンを踊った厚地康雄さんは、日本人ダンサーとしてはかなり長身で〝おっ!〟という感じ。演技力共に頑張ってらした感があってこれからが楽しみなダンサーさん、注目度大です!
 そして主役シルヴィア=佐久間奈緒さんの舞台を観るのは、実は今回が初めてで、ずーっと観たかったダンサーさんのおひとり。
 なんだか宝塚の娘役のような可憐さがあるにもかかわらず、力強いテクニック。特に3幕のグラン・パ・ド・ドゥの見事なバランスには驚嘆! 劇場中が沸きあがっていました。他の役でもぜひ観てみたいという気にさせられるダンサーさんですねー。

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