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葉山通信 |
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2012年9月・記
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金森穣さん率いる、Noism(ノイズム)の公演(彩の国さいたま芸術劇場7月6日)を観てきました。
いい! とにかくダンサー達の熱気がじかに客席に届く。
金森さんの振付が実に旨いんです! 舞台と客席をつなぐパイプラインが太いというか、客席すらも舞台の一部にしてしまう、リアルな表現力、説得力のあるメッセージがダイレクトに届く。こちらもいつのまにか、舞台の熱いエネルギーにまきこまれ、出演者の一人になったような錯覚すら感じてしまう。
そして男性ダンサーもなかなかいいけれど、なんといっても井関佐和子さん!
彼女が舞台に出ているだけで空気感が違う、全体がひきしまる。バレエの基本が、しっかり体現されているあの美しい筋肉の動きや気迫! 本物のダンサーですよね〜!!
ちょうど、作品上で真澄のコンテンポラリー・ダンスの表現がいまひとつ……と迷っていたところへ、彼女の踊りを観ているうちに私の内でいつのまにか井関さんが真澄と重なり―― 目の前で主人公が踊っているようなトリ肌ものの感触を味わった!
ああ、これでいいんだ、どんなリアルなポーズにするかで絵を悩むより、この感覚で描けばいいんだという、強烈なインスピレーションを受け取る事が出来ました……!(Noismの舞台、なかなか観る機械がないけれど、チャンスがあったら、また通わねば。)
久しぶりに触発される舞台を観せてもらって、心からお礼を言いたい!! |
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