葉山通信
2012年5月・記

 先日、原稿をあげて「さァ、外に出るゾー!!」っと思ったら……!
 楽しみにしていた葉山町役場の見事なツツジの群生は満開を過ぎ、H小学校の石垣に毎年てんこ盛りの赤、白、ピンクのツツジもすでに終り、新緑のかわいい赤ちゃん葉っぱはいつのまにか小学生ほどの大きさに育ってしまい、ああ、時の流れは早い……と見逃してしまった春の風景を惜しんでいます。
 子供のころは住んでいた里山の家から学校まで、山道40分の道のりに季節の移り変わりを感じながら歩いていたものです(野イチゴを摘み、山グミを口に含み、椎の実を拾い……)。
 家の窓から見える葉山の山々はそんな私の子供時代の原風景に似ているのでしょうね。いつもペンを止めて顔をあげては山の緑に癒されています。
 雪柳、小手毬、山吹、れんぎょう、大好きな大手毬……そして桜……と、春は本当に人の心を豊かに幸せにしてくれますね――
 「さァ、箱根に新緑見に行くゾー!!」

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